シンポジウム開催趣旨

S1.ドレスト光子による技術変革 ー光科学のオフシェルへのパラダイムシフトー

  <協賛> (一社)日本応用数理学会応用カオス部会,(一社)日本光学会

「光の研究」の動向は波動説・粒子説、光量子説、コヒーレント理論などのオンシェルの量子場の取り扱いから、最近ではドレスト光子によるオフシェルの量子場(運動量、エネルギー不確定)の研究へのパラダイムシフトの兆候が顕著である。本シンポではドレスト光子によりもたらされた技術変革(シリコンレーザー、高効率エネルギー変換、微細加工)の動向を議論する。
さらにはドレスト光子の理論を展開するための新しい量子場理論、一般相対性理論による足掛かり、量子ウォークとしての取り扱いなどを議論し、今後の研究開発方向を探る。

S2.加速する自動車・移動体へのレーザー応用

  <協賛> 可視光半導体レーザー応用コンソーシアム,(公社)自動車技術会,(一社)日本光学会

自動車・移動体分野へのレーザー応用が進んでいる。従来は製造に使うレーザー加工だけであったが、ヘッドライト、ヘッドアップディスプレイ、光通信関係、LiDAR、光給電、エンジン点火などの研究開発が盛んである。
理由としては、レーザーの高性能化、小型化、低コスト化が進み導入条件が整ったためである。本分野へのレーザーの応用、その課題、展望について議論する。

S3.高平均出力レーザーの活躍する科学技術

一昔前ではシングルショットでしか実現出来なかったような、大エネルギー、高輝度のレーザーパルスが、繰り返しで出力されるのが当たり前の時代になってきた。高平均出力レーザーで作る光量子・高エネルギー密度物質・プラズマは、新たな産業やエネルギーを生み出す種である。その可能性を更に引き出すためには、素過程の学術的理解も欠かせない。
本シンポジウムでは、高平均出力レーザーの活躍を俯瞰し、その飛躍性を議論する。

<日本光学会ジョイントシンポジウム>
S4.揺らぐ媒質を伝搬する光の乱れの理解とその克服による未来

  <協賛> 自然科学研究機構分野融合型共同研究事業

光が伝搬する媒質には、一般に時間変化する不均一な屈折率分布、すなわち「揺らぎ」が存在する。揺らぎを伝搬する光は複雑に乱れ、イメージング・計測の精度や光の空間伝送に基づく応用に劣化をもたらす。
本シンポジウムでは、光の伝搬に対する揺らぎの影響の推定や補正、空間伝搬する光の先端応用技術について、様々な分野を背景とする技術者・研究者間の情報交換と議論を図り、相互発展の見込める研究連携の契機としたい。

<日本光学会ジョイントシンポジウム>
S5.研究開発・商品開発・市場開拓でのダイバーシティー

ダイバーシティー(diversity)という言葉は多様性ということで、性、年齢、国籍、人種 を問わず人材を活用することと捉えられている。更には異分野、異業種の人材活用も含まれるようになった。また今日では、働き方や場所、雇用形態まで含めた多様化の拡大が図られている。
本シンポジウムでは日本光学会コンテンポラリーオプティックス研究グループとレーザー 学会光感性専門委員会が企画し、各分野におけるダイバーシティーの実践について紹介し、その有用性や実践するうえでの難しさ、対処の仕方などについて議論する。

S6.固体におけるアト秒・強光子場科学の最前線

  <協賛> (一社)電子情報通信学会 超高速光エレクトロニクス研究会,強光子場科学研究懇談会

高強度レーザーの中赤外からテラヘルツ領域への波長域の拡大により、固体中に非破壊的に強電場を印加できるようになり、高次高調波発生に代表される極端な非線形光学応答や、ペタヘルツ領域の光学応答が見いだされている。
これらは、気相の原子・分子を対象としてきたアト秒科学を、固体へと拡張するものであり、将来的にはペタヘルツ領域の光電デバイスの基礎となることが期待される。本シンポジウムでは、固体のアト秒・強光子場科学の現状と課題を俯瞰する。

S7.スマートレーザー加工を牽引する光源・プロセス技術

  <協賛> (一社)電気学会「持続可能な社会と先端技術を支えるレーザプロセシング技術」第二期調査専門委員会,
      (国研) 新エネルギ-・産業技術総合開発機構(関連プロジェクト:「高輝度・高効率次世代レーザー技術開発」)

レーザー加工機の市場は世界的に拡大しており、高輝度レーザーなどの先端光源・ビームデリバリー技術と光と物質の相互作用を極限まで活かしきる革新的プロセス技術の緊密連携がこれを支えている。
本シンポジウムでは、レーザー装置とプロセス開発の第一線で活躍する講師により、スマートレーザー加工を牽引する技術を紹介、レーザー加工のこれからを議論する。

S8.光周波数コム光源デバイスの多様化

  <協賛> (一社)電子情報通信学会 超高速光エレクトロニクス研究会

光周波数コム光源は周波数標準、超精密距離計測、および、精密分光応用などの分野で必要不可欠な光源となっている。
近年、光周波数コム光源の開発はチタンサファイアレーザーに代表される大型の固体レーザーからファイバレーザー、電気光学変調器を用いたEOMコム、微小共振器を用いたマイクロコム等、小型デバイスを用いた光源開発が進展している。
本シンポジウムではファイバやデバイス型の光周波数コム光源に関連する研究にスポットライトを当て、その最新の成果について討論、今後の展望を俯瞰する。

S9.人工構造による光機能制御の新展開

  <協賛> (公社)応用物理学会フォトニクス分科会,(一社)日本物理学会,(一社)日本光学会

光デバイスの作成において、物質の構造を制御することで光の電場を制御する研究は重要である。
これまでもこのような研究は盛んに行われてきたが、最近になって、三次元構造の作成や、その構造設計において、大きな進歩があり、これによって光を制御する自由度が大きく拡がる可能性が出始めている。そこで、ナノ・マイクロ構造を用いた光応答の制御技術を俯瞰するシンポジウムを提案する。

S10.超低損失、超高耐性時代の材料、デバイス

  <協賛> (公社)応用物理学会フォトニクス分科会

固体材料技術の進歩に伴い、レーザーの高出力化は着実に進んでいる。平均で10㎾を越える出力に到達した今、さらなる高みをめざすには、材料・デバイスの低損失化、高耐性化、高排熱化が必須の課題である。
母材となるファイバーの低損失化、コーティング膜の高耐性化、バルク非線形デバイスの高排熱化など、高出力時代へ向かう新たな胎動を特集する。

S11.高速・大容量光伝送に向けた集積化光送受信デバイスの最新動向

  <協賛> (一社)電子情報通信学会 エレクトロニクスソサイエティ

ワイヤレスネットワーク、AI、ビッグデータの普及にともない、高速・大容量ネットワークの進化が求められている。そのバックボーンは光ネットワークであり、その一層の高速化・大容量化が喫緊である。光ネットワークのキーデバイスは光送受信機である。高速・大容量光送受信機の小型化・コスト低減により、光ネットワークの高速化・大容量化に弾みがつく。
以上の観点から集積化光送信デバイスにスポットライトを当て、その最新の成果について討論し、今後の展望を俯瞰する。

S12.ラマン分光イメージング法の最先端バイオ・医学応用

  <協賛> (特非)日本レーザー医学会,(公社)日本生体医工学会

ラマン分光法は物質を無染色・無標識で分子定量評価できる技術であり、生細胞・生体組織の無侵襲診断への応用が注目されている。信号がごく微弱であること、多分子混合系のスペクトル解析が困難であること等が課題であったが、ここ数年のハード、ソフト両面の技術革新により実用化に大きく近づいた。
本シンポジウムではこのようなラマン分光法のバイオ・医学応用技術の最先端技術にスポットを当てる。

S13.光・レーザー治療の新展開:基礎と臨床

  <協賛> (特非)日本レーザー医学会,(公社)日本生体医工学会

光・レーザー治療の新しい展開として光線力学的治療(PDT)と低レベルレーザー治療(LLLT、 photobiomodulation)が注目される。PDTは悪性腫瘍の低侵襲治療法として知られるが、国内で悪性脳腫瘍、再発食道癌治療への適用技術が相次いで実用化され、世界が注目している。
またPDTは、感染症や不整脈の治療へも適用が拡大している。LLLTは疼痛緩和や血行促進に用いられて久しいが、最近、脳機能の活性化、免疫活性化等の作用が注目されている。
本シンポジウムでは、基礎と臨床の両面よりこれらの動向にスポットを当てる。

S14.光音響イメージング技術の新展開

  <協賛> (公社)日本超音波医学会,(特非)日本レーザー医学会,(公社)日本生体医工学会

光音響イメージング技術は、生体へのレーザー照射で励起された超音波を受信することで、非侵襲で高速に、生体内の微細血管や酸素飽和度などの機能情報、脂肪の検出など、新たな生体イメージング技術として期待されている。
また、工業材料の内部の欠陥等の非破壊的な検査への応用など、他の分野でもその応用が検討されてきている。
本シンポジウムでは、基礎研究から生体計測・臨床診断、非破壊計測に至るまで幅広い応用について、展望する。

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